新年あけましておめでとうございます。

 

昨年4月から中学生の学習指導要領が変わり、思考力・判断力・表現力の育成が本格稼働しました。各中学校でもまだ試行錯誤している様子が窺えますが、出題傾向は確実に変化しています。また平均点も50点程度に抑えようとしていると感じています。このような状況ではございますが、本年も昨年以上に“熱く楽しい指導”を実践できるように、スタッフ一同精進して参ります。

 

さて、老子の言葉で「授人以魚 不如授人以漁」とあるのをご存知でしょうか。日本語では「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」と訳され、「魚を与えればその場の飢えはしのげる。しかし明日も同じ状態になる。つり方を教えれば、その後もずっと食べていける」という意味です。よく勉強や子育てについての記事にも利用されています。

 

この内容を以前にもコラムで書きましたが、近年の状況からますます、「釣り方」を教えるだけではダメだと思うようになりました。いいえ「釣り方」ばかりを教えてることが、子供たちをダメにしているようにも感じています。

 

手法偏重主義や公式偏重主義のように「釣り方」にこだわる人は多くいます。しかし「釣り方」というのは結局テクニックにすぎません。大切なのはその手法を用いる子供たちの”心”です。その“心”を育まないと成果を上げることはできないと信じています。「何のために勉強するのか」「なぜ塾で勉強するのか」という目的意識を明確にしてこそ成果が表れます。

 

“心”を育む環境には、相互に刺激を受けられる大学の「ゼミ」のような、コミュニケーションを前提とする少人数制指導が最適です。学指会のストロングポイントはまさにそこにあります。学指会の卒業生の多くは、進学した高校で高成績になり、指定校推薦で大学に進学しています。それは体系的な理解と自分流の勉強法の習得の賜物です。大学受験で結果をだすNEXT DOOR PROJECTの発想です

 

コロナ禍でいま子供たちを取り巻く環境は大きく変わっています、特に繊細で精神的に未成熟な子供たちほど、負の煽りを受けています。多様な考えに触れる機会の一つとして塾の授業もあるのだと思います。亀の歩みかもしれません、竹を曲げるような作業かもしれませんが、授業を通して子供たちの成長を感じていきたいと思っています。

 

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。