(学指会通信164号より)

県立高校改革実施計画(2期案)

9月、新たに策定された県立高校改革実施計画(2期案)が発表されました。紙幅の都合により、今回は近隣の学校に絞ってお伝えします。

 

 神奈川総合高校の改編

現行では、単位制による全日制の課程 普通科(個性化コース・国際文化コース)を設けていますが、2021年の改編後は単位制による全日制の課程 普通科(個性化コース・国際文化コース)・ 舞台芸術科(その他専門教育を施す学科)となります。

これまで単位制普通科として取り組んできた教育活動を継承・発展させるとともに、新たに小学科として舞台芸術科を併置し、生徒の個性を伸ばす教育を目指すとしています。舞台芸術科においては、「舞台芸術を幅広く学ぶ」学科として、演劇を中心に 文化芸術への感性を高めるとともに、豊かなコミュニケーション能力や表現力の 育成、他者認識や自己認識の力の向上などを基幹としています。なお、単位制普通科(個性化コース・国際文化コース)の募集は継続とのことです。

厚木東高校と厚木商業高校が再編・統合

再編後は厚木東高校の敷地、施設を活用し、再編・統合後の全日制の課程は普通科・総合ビジネス科(商業に関する学科)となります。

2024年4月に統合となりますが、設置に向けた準備は2020年度から始まり、2023年度に両校の1・2年生は 統合校に在籍が変更されます。また、2022年度以降、両校に入学した生徒は、統合校として卒業します。

改編・統合の波は中学校にも

来春、上地区に隣接する松田町寄地区では、寄中学校が松田中学校に統合され、対象人口が増加するまで閉校することが決定しました。実感が湧きづらい神奈川県でも、確実に少子化が進んでいる証です。低年齢の就学者はその登下校の距離の問題が大きいため、寄小学校・幼稚園は現状維持となりますが、今後3年にわたって検討が続けられます。

参考までに秦野市の年少人口統計の数値をお載せします。データによれば、2030年には秦野市の中学校の生徒数は現在の約70%になります。