学指会は地元密着の学習塾として1981年に誕生しました。今年で40周年になります。私が学指会代表をしている15年間でも様々な入試制度の変更がありました。学習塾は勉強を教えることも大切ですが、進学指導もそれ以上に大切になります。情報のアンテナを多く立て、常に情報をアップデートすることも必要です。

そのため学指会は県西部の31塾からなる「一般社団法人神奈川県学習塾連絡会」に加盟しています。主な活動としては私立高校の先生たちと合同の勉強会や最新の教材教具を一堂に集めた展示会の実施、公立高校の訪問、それと毎年10月におこなわれる「私立中高進学相談会」の運営になります。

昨年度から幹部である事務局長として連絡会自体の運営にも携わらせていただいています。そのような活動を通して高校の先生に直接お話を伺う機会も増え、行政に意見を述べることもできています。先月も相洋高校、東海大相模高校、立花学園高校、県立吉田島高校の学校説明会に足を運び、今年度入試の最新情報を教えていただきました。

また全国規模の学習塾団体「一般社団法人教育アライアンスネットワーク」にも加盟しています。教育行政に係わる勉強会が多く、英語教育や国語教育の勉強会を通して国が求める未来像を学ぶことができています。マクロな視点で現状をとらえる機会にしています。

多様性が尊重される世の中です。高校でも公立私立の違いもそうですが、全日制普通科以外の専門学科や総合科の役割もしっかりと理解する必要があります。「昔ながらのイメージ」でアドバイスすることはできません。公立高校では単位制・総合学科のブームは終わり、学力向上進学重点校の高倍率化になっています。私立高校は授業料無償化により経済的なハードルは下がりました。いずれも高校卒業後の進路、主に大学受験を見据えての現象です。

私たちもそれを踏まえた指導をしなければなりません。「わかりやすく楽しく」教科を教える努力もしますが、生徒の特性を理解しそれにあった進路やキャリアをアドバイスできることも大切だと考えています。定員制少人数指導を継続している理由は、そのようなキャリア教育が塾でも大切だと考えているからです。これらの活動で刺激をもらい、私自身の成長にもつなげていきたいと思っています。(学指会通信198号から)

 

学指会通信198号はこちらからご覧になれます。

学指会通信(2面)