最近の行動習慣が変化し、車でなく電車を利用して通勤することが多くなっています。それをきっかけにして、駅から自宅まで約25分歩いたり、自宅のある渋沢から秦野駅まで小一時間散歩を兼ねて歩いたりして、健康管理の一環として徒歩通勤を利用しています。

歩く時の「友(共)」としてラジオを活用しています。これがなかなか楽しく、歩く時間を楽しくさせてくれています。中高生の時に深夜ラジオを聞いていたので、ラジオというメディアには親しみを持っています。実際には生放送のラジオでなく、ポッドキャストのような番組の場合も多くありますが、視覚を使用しないため家事とラジオのように2つ同時に進行できることが魅力的です。

MetaやGoogleのような世界的なIT企業は、消費者の時間を奪うことで収益を上げる仕組みを作っています。それらの企業の主な収入源はスポンサー企業からの広告宣伝費用とサブスク等の課金による売り上げです。そのような企業で開発を担うのは、超一流(いわゆるエリート)の人々であり、様々な研究結果を用いて、私たち消費者から時間を奪う仕組みを築いています。科学に基づいた心理的なアプローチから射幸心を煽るテクニックを持っています。

生徒たちの多くがスマートフォンを所有し様々なメディアコンテンツを利用しています。生徒たちのスマートフォンにはペアレンタルコントロールは絶対に必要です。私も帰宅後にちょっとだけだと思って使っていたら、あっという間に1時間経っていたなんてことはざらにあります。収益を上げるために企業努力を重ねて作られた商品ですので、容易に対処できないと保護者は覚悟を決めるべきだと思います。

新学期が始まりました。まだ学習習慣が身についていない生徒もいます。勉強はやる気でなく、習慣でおこなうものです。時間と場所と内容を決めれば、学習習慣は容易に身につきます。しかし学習の習慣化を阻害する要因の一つが「時間」です、時間を確保するための工夫が必要だと感じています。

学指会通信 NO226より