こんにちはマツダです。
今回は久しぶりに、今感じていることについて記事にしたいと思います。
コロナ禍の指導の実態
今年は新型コロナウイルスのため、オンライン指導の期間が2カ月あり、例年と大きく異なる状況が続いています。もっともそれを感じるのは「圧をかける」タイミングがなかったことです。学年が変わるタイミングで作り上げられる精神的な成長チャンスもありませんでした。またテスト前の長時間勉強会も自粛せざるを得ず、もどかしい気持ちでした。
入試まであと200日
生徒との物理的な距離感を保ったままの指導では、生徒の手元が見えづらく間違っている部分を把握することができません。しかし入試まであと200日となり、指導の『ギア』を2段階程度上げるときです。感染防止策は取りながらも、濃密な指導を展開しないと手遅れになると焦りを感じています。
このままではダメ
生徒たちも現状には満足していないものの、どうしたら成果が出るのかわからずにいるようです。しかし、受動的に授業を受けるだけでは決して成果は出ません。勉強は主体的におこなって初めて成果が出ます。私たちの役割は「主体的」に勉強ができるマインド(モチベーション)を醸成することだと思っています。だからと言って闇雲に勉強していても効率が良くありません。そこで効率的(効果的)に勉強するヒントとして、昨年小田原高校に合格した卒業生のデーターを用いて説明したいと思います。
結果は右肩上がりでは伸びない
昨年の生徒の例です。かなり良い成績ではありますが、必ずしも順調に伸びていたわけではありません。なかなか目標の450点を超えられず、良くて学年順位も上位15%(偏差値60のめやす)程度でした。
それでも学校の成績(通知表)は順調でした。しかし模擬試験になると志望校である小田原高校に対して程遠い結果が続きました。
小田原高校合格の目安である偏差値60を超えたのは最後の模擬試験のみです。それでも合格できた要因は、教科間の差を少なくする努力をしたからです。具体的に言うと数学の底上げです。
苦手教科の改善には時間が必要
苦手な数学に対する取り組みは、受験勉強が本格化する夏からです。本人としては「やってもやっても伸びない」という感覚だったと思います。一般的に成果が出るには3カ月必要と言われていますが、この生徒の場合5カ月かけてやっと成果が出ています。
それは数学という教科の特徴でもあります。計算問題や正答率の高い問題が全部出来ていても偏差値45程度です。それ以上を狙う場合には、関数や図形に強くなければなりません。
つまり最初の模試では、計算問題や易しい問題でも失点があり、すぐにその改善はできたといえます。しかし2学期に学ぶ二次関数や相似が範囲に入ってくることもあり、なかなか伸びませんでした。それでも勉強することで成果を出すことができています。
知識系教科は上下する
理科や社会は「知識系教科」と考えます。試験では「知識を活用すること」を求めますが、1問1答で培う知識の勉強は不可欠です。それらの教科は好き嫌い(得意不得意)がどうしても結果に出てしまいます。モデルの生徒の結果でもわかるように偏差値で10程度の上下をします。ですからあまり気にせず「分野」を絞った学習をしましょう。
理科では4分野が均等に出題されます。社会でも3分野6セクションに分かれて出題されます。まずは得意な分野からが鉄則です。この夏に理科なら2分野、社会なら2分野3セクションを目安に勉強しましょう。夏休みが終われば、また学校で学んでいる内容に戻ってしまいます。11月中旬から本格的に始まる受験勉強までに、半分を仕上げるつもりでいてください。
狙って伸ばすとは
勉強はただやるのでなく、目的と方法を考えてからやるべきです。それを私は『狙って伸ばす』と呼んでいます。「狙う」ためには主体的な姿勢が必要です。定期テストの勉強も同様で点数だけを目標にするのはナンセンスだと思っています。どうしたら目標(点)が取れるのか考えることや、自分を分析して何ができていないか知ることも大切になります。効率的に勉強するなら下準備が重要になります。
今回のブログはここまでにします。次回の記事は国語や英語といった言語系教科の勉強法を紹介したいと思います。お読みいただいてありがとうございます。