こんにちはマツダです。
今回は「高校生専門校 教学舎」で記事にしたことを転載します。高校選びの参考にしてください。
伊志田高校では9月2日・3日と文化祭(宿志祭)がおこなわれる予定です。一般公開があるかどうか現時点ではホームページには載っていませんでしたが、興味のある方はチェックしてみてください(https://www.pen-kanagawa.ed.jp/ishida-h/index.html)
2022年度の伊志田高校の進路状況を分析しました
7月初旬ですが、伊志田高校の3年生が「進路のしおり」を持って来てくれました。何気なく合格体験記を見てみると、教学舎の卒業生の体験記が載っていました。そんなこともあり、しっかりと読んでいると、2022年度は東京工業大学に現役で合格者を輩出していました。しかも塾や予備校に通わず、独学での合格でした。
また、昨年までと異なり合格状況を選抜方式ごとにまとめているなど、進路指導に熱心に取り組んでいる印象を与える「しおり」になっています。今回はそれらを私なりに分析して、伊志田高校の進路状況を書いていきたいと思います。
伊志田高校の生徒は「しおり」にはもっと細かな項目で書かれていますのでそれ見ながら、そこから読み取れることを確認してください。伊志田高校に進学を検討している方は、この記事から伊志田高校の実力を読み取ってください。
①基本情報
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卒業生数 261名(男122名 女139名)の進路先
大学進学 | 202名 | 77.3% |
短大進学 | 14名 | 5.3% |
専門学校進学 | 30名 | 11.4% |
その他進学 | 1名 | 0.3% |
就職 | 4名 | 1.5% |
進学準備等 | 10名 | 3.8% |
例年より専門学校や進学準備が減少しています
②選抜方法別進学先
- 大学の場合(202名)
一般選抜で進学 | 82名 | 40.5% |
共通テスト利用で進学 | 8名 | 3.9% |
総合型選抜で進学 | 25名 | 12.3% |
公募制推薦で進学 | 11名 | 5.4% |
指定校推薦で進学 | 76名 | 37.6% |
- 短大の場合(14名)
一般選抜で進学 | 2名 | 14.2% |
総合型選抜で進学 | 5名 | 35.7% |
公募制推薦で進学 | 1名 | 7.1% |
指定校推薦で進学 | 6名 | 42.8% |
- 専門学校の場合(30名)
一般選抜で進学 | 4名 | 13.3% |
総合型選抜で進学 | 16名 | 53.3% |
公募制推薦で進学 | 0名 | 0% |
指定校推薦で進学 | 10名 | 33.3% |
③大学合格者の各種データ
- 総合型選抜合格率 受験者35名 合格者26名 合格率74.2%
- 公募制推薦合格率 受験者14名 合格者11名 合格率78.5%
- 神大給費合格率 受験者22名 合格者10名 合格率45.4%
※短大・専門学校の合格率はすべての項目で100%でした
④気になるデータ
青山学院大学の進学者数
高校生に大人気の青山学院大学ですが、合格者数が9名にも関わらず進学者数が3名となっています。指定校推薦での合格者が3名なので、一般選抜の合格者は誰も進学していないことになります。
専修大学は女子の合格者数の方が多い
専修大学合格者数35名のうち、女子が20名と男子よりも多い。女子の合格者数が男子よりも上回っているのは専修大学のみです。反対に東海大の場合、56名の合格者に女子は15名と男子(41名)の方が圧倒的に多い。受験者数はわかりませんが、女子に人気がある大学なのかもしれません。
早稲田大学の合格者
おそらく6、7年ぶりの早稲田大学合格だと思います。その時はスポーツ推薦で進学していたと思います。その時以来の合格者だと思います。しかし進学はしていないとのこと、合格したものの他の大学に進学をしたと考えられます。
法政大学の指定校枠5名は存在する
法政大学の合格者は16名と過去5年で最高数になっています。その合格者の中で指定校合格者は5名となっていました。指定校推薦での合格者数が5名以上の大学は、専修大学・相模女子大学・神奈川大学・東京都市大学となっています。
明治大学や立教大学、中央大学の合格者数もここ5年で最高数
いわゆるMARCHの中で最難関の明治大学でも12名の合格者がいます。指定校推薦の枠はありませんから、一般選抜のみでの合格者です。立教大学も過去4年間合格者はゼロでしたが、今年は6名の合格者がいます。中央大学も昨年の4名から11名と合格者が増えています。
注意すべきこと
合格者数が増えているのは全体的な流れです。それは一般選抜における「定員厳格化の緩和」が背景としてあります。2016年入試(2015年度)から「定員厳格化」が始まり、都市部にある私立大学の合格者数が急激に減りました。
しかし、2023年入試(2022年度)からそのルールが一部変更されてたため、多くの合格者を出すことが出来るようになりました。しかし今年「入学者」が多かった大学は、次年度合格者数を引き締める可能性があります。そのような大学の事情は大学の外部には、なかなか伝わってきません。私たちのような受験のプロでも、入手できる情報は限られています。ですから、あくまでも昨年は「こうだった」程度に収めてください。
最後に
伊志田高校は理数系に力を入れているように外部からは感じます。昨年11月に訪問した時、校長先生の気合を強く感じました。完全な2学期制のスケジュールは厚木高校に似ています。しっかりと授業する時間を設け進学に力を入れながらも、文化祭や体育祭といった学校イベントも盛り上げていくと思われます。