入試結果から見る合格基準
こんにちはマツダです。
先週の土曜日(6/29)に高校入試セミナーをおこないました。その際に保護者や生徒に説明した内容を書いていきたいと思います。
データのもとは「神奈川全県模試」をおこなっている伸学工房さんからいただいたデータを参考にしています。あくまでも合格者の平均の数値になります。
入試で何点取れるの?
データを紹介する前に実施の入試では何点ぐらいとれるのかを検証します。公立高校の入試問題は平均点が50点程度になるように作問されています。
しかし、昨年は英語が難化し47点となっています(県教育委員会発表)。大雑把にとらえると、偏差値50の生徒が平均点になります。下記の表であるならば、偏差値50の生徒は278点程度とれるということになります。
旧秦野伊勢原学区のデータ
今回の注目は2校です。
まず1点目は、秦野高校の内申点と入試得点が大きく下がったことです。内申点は3ポイント下がり、入試得点は県平均が14.1点のところ35点も下がりました。
2点目は、伊勢原高校と曽屋高校の序列が完全に入れ替わりました。偏差値としても2ポイントの差がついています。競争率では伊勢原高校のみ全県の平均値近くとなっています。
旧平塚学区のデーター
学区トップ校の平塚江南高校ですが、倍率は上がったものの合格者平均(内申・入試得点ともに)は下がっています。受験する層が下がっているようです。
一方で、一時期下降傾向にあった大磯高校の人気が回復し、今回は1.25倍となり、偏差値も52まで回復しています。偏差値52は「伊志田高校」「西湘高校」「鶴峰高校」と同じで、「厚木王子」も偏差値51と同ランクとなっています。このいわゆる『2番手校』の数字が堅調だったのが今年の傾向だと感じています。
旧県西学区のデータ
小田原高校が「学力向上進学重点校」になり、また大学受験でも実績が出ていることも影響してか、レベルが上がってきています。競争率も1.3倍まで上がっています。残念ながら学指会には受験生がいませんでしたので実感としては正直分かりません…
西湘高校も倍率的にはしっかりと立っていますが、入試得点が県平均を大きく下回り29点下がっているのが気になります。内申点もオール4なくても3桁あれば十分戦える学校だと思います。
最も気になるのが欠員を出している高校が多く、下記の表にない古田島高校や城北工業も定員が埋まらない状態となっています。定員割れの入試について言いたいことはありますが、今回は自主規制します。
最後に
神奈川県の公立高校入試については「一次選考」や「二次選考」で選考基準が変わります。また昨年から二次選考の選考基準に、観点別評価の「主体的に取り組む態度」を数値化したものを利用します。
いずれにせよ、バランスが大切になります。「内申点」だけで戦えることはできません。公立高校入試でどのように点数を取っていくのかもしっかりと考えなければなりません。
勉強は絶対に必要です。今の自分でデータを考えるのでなく、行きたい高校のデータを分析して、それに見合うように勉強しましょう(勉強するように促しましょう)。今のレベルで「合格確実」の高校なんてありませんから。
おまけのデータ