“指定校推薦狙い”の高校選びに待った!

こんにちは、マツダです。

中学3年生のみなさんは、まさに高校選びの真っ最中だと思います。今回は、その高校選びについて、少し辛口ではありますが個人的な意見をお伝えしたいと思います。

今年から私立高校の授業料無償化が拡充され、進路選択の幅が広がったように見えるかもしれません。しかし、本当に選択肢が増えているのは、経済的に余裕があり、私立高校が多い地域に住んでいるご家庭に限られる側面もあります。そうした状況の中で、やってしまいがちな誤った高校選びの基準が、タイトルにもある「指定校推薦狙い」です。これは本当に避けてほしい判断基準です。

そもそも指定校推薦で大学進学を目指すには、成績上位――少なくとも上位3分の1程度に入る必要があります。「部活もやりたい、イベントも楽しみたい」こうした気持ちで入学したとして、その順位を確実に維持できるでしょうか。指定校推薦は、入学直後からの継続的な努力があってこそ得られるものです。

では、入学直後の学力順位をどう把握すればいいのでしょうか?神奈川県の場合、内申点が少なくても入試に30%程度影響します。しかし、内申点135点満点だとして、その数字が同じ学力を保証しているわけではありません。内申点はあくまで中学校内での評価であり、中学間や地域間で差があるのは事実です。つまり、最初の定期試験前に自分の正確な位置を知ることは、実はかなり難しいのです。

また、入試得点にも注意が必要です。倍率の低い高校では、最高点と最低点の差が150点近く開いていることがあります。つまり、入試で420点を取った生徒と270点の生徒が同じ高校に在籍している場合もあるのです。一方、倍率の高い高校は同質性が高く、入学後の取り組み方次第で、定期試験の結果に大きな差が生まれます。

指定校推薦の「枠」が多い高校は魅力的に映るかもしれません。しかし、実際にその枠を取れるかどうかは、入学後の努力と戦略にかかっています。いわゆる「進学校」に入るのであれば、毎日の予習・復習は当たり前です。そうした習慣があるからこそ、学習面の「壁」を乗り越えることができます。

高校に合格した途端に勉強の手を緩めてしまうタイプは、指定校推薦には向いていません。継続力はもちろん、わからない問題に直面した時の乗り越え方を、高校受験期にどれだけ培えているかが重要です。

安易な選択には、大きな代償がつきものです。逆に、ここで述べた条件に当てはまるのであれば、指定校推薦を狙う資格が十分にあると言えるでしょう。

大学進学を視野に高校を選ぶのであれば、「受験がラクそうだから」「指定校推薦があるから」ではなく、まず具体的な進路――たとえば「工学系に進みたい」「データサイエンスを学びたい」といった方向性を考えるべきです。文系と理系では、必要な準備やアドバイスもまったく違ってきます。

(この記事はnoteでも公開しています)https://note.com/fine_dietes92/n/n5b4f39657fd1

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次