こんにちはマツダです。

夏期講習が始まり1週間が経ちました。秦野教室は相変わらず「静か」で、活気に満ちている雰囲気にはまだなっていません。生徒数も多いクラスで4~5名、少ないと1名のクラスもあります。こちらの『熱さ』が空回りしていないか心配です。何よりも生徒たちを『変化』させることが私たちの役目ですので、少人数だからこそ実現できる丁寧な授業を心がけていきます。

さて、7月29日(月)に秦野教室にて小学生対象の理科の実験教室をおこないました。今年は『冷え冷えのアイス』を作りました。今回はその報告と理科実験教室をおこなう意味についてお話します。

理科実験をおこなう意味

学指会は2011年から「学研サイエンススクール」を運営してきました。現在は常時開催をせずに不定期にイベント的におこなっています。理科実験教室をおこなう毎に気になるのは、科学離れが加速度的になっていることです。子供たちは「実験=楽しい」といった短絡的な思考で喜んで参加してくれます。しかし、大切なのは「なぜ」という気持ちを持つことです。身近な現象に「不思議」という感覚を持たせるのは「大人の役割」です。子供だけの世界では、それ(不思議)に気が付きません。大人が投げかけて初めて、「不思議の種」が発芽します。

今回の実験は「温度」がポイントです。小学校4年生で水は100℃で沸騰し0℃で凍るということ学びます。なので氷は水が凍ったのものなので0℃なのですが、子供たちは「10℃」や「5℃」といったことを平気で言ってきます。知識が活かされていない表れだと思うのです。また塩を入れると温度はどうなるのかや、塩を入れたとき氷は解けるのか解けないのかは、専門的な知識は知らなくても、不思議な現象として体験することで、深い学びを実現できます。

不思議と思う気持ちは、勝手に芽生えるものではありません。一定のルールがわかってはじめて特殊な現象を認識するのです。中学生の理科と社会の授業をすると、とんでもない回答を目の当たりします。「これは常識」が通用しません。すべてを学校で知ることはできせん、むしろ生活の中から知識を吸収するべきです。家庭にその環境が乏しいと感じています。「当たり前が」がどんどんなくなっていると実感しています。これは憂うべくことです。

また実験は共同作業でもあります。今回も3人で協力してアイスを作りました。塾の授業ではこのような『協同作業』はありません。そのため単一的な視点でしか子供たちを見ることができなくなります。しかし、このようなイベントがあると、授業ではわからない子供たちの特性を見つけることができます。「子ども」というのは、多くの大人との関わりをもって成長するのが良いとされています。生徒たちの成長の一翼を担うためにも、多角的な視点で生徒を見ることができる機会をこの実験教室がもたらしてくれます。

 

これから今回おこなった実験を紙上レポートしてみたいと思います。分量等は割愛していますが、もしレシピが必要でしたら申しつけください。

冷え冷えのアイスを作ろう

作り方のレシピ

1、実験前の準備

今回使用した材料や道具はこのようなものです。基本的には家にあるものばかりです。

2、アイスクリーム原液作り

卵黄とグラニュー糖を白っぽくなるまでかき混ぜ、滑らかになってきたら牛乳、生クリーム、バニラエッセンスを加えます。

4、殺菌&砂糖を溶かすために加熱

卵が固まらないように加熱したら、氷水で冷やします。粗熱が取れたら「アルミ缶」に入れて空気を含ませるためにしっかりシェイクします。

5、容器に氷と塩を敷き詰める

今回はウエットティッシュの容器を使いました。氷と塩の重量比は3:1くらいの割合だそうです(私たちは目分量でやっています)。この状態で温度を測るとマイナス20℃近くになっていました。最初は冷たくて気持ちが良い氷も、ずっと触っていると手が痛くなります。

6、容器をタオルでくるみゴロゴロ

ゴロゴロと転がすことで、アルミ缶の外側から徐々に凝固していきます。約10分でしっかりと固まってくれます。冷凍庫だと1時間以上かかることでも、塩氷に入れて10分間ゴロゴロするだけ!見事完成です。

しっかりとアイスができているのがわかりますか?

 

最後に記念撮影しました。(サイズ感が違いすぎ…)

また機会を見て「実験教室」ができたらよいと思っています。何かリクエストありませんか?