こんにちはマツダです。
今年は「学習の記録」をファイル形式から手帳形式へと変更して、中学生全員に手帳を配布しました。この手帳はフォーサイト(展望)手帳と呼ばれるものですが、これを『学指会手帳』と名付けて運営していきます。
導入の背景
セルフマネジメント(自己管理)が、これからの勉強に止まらず人生においても大切です。特に2020年から始まる大学入試改革にむけて、『JAPAN e-Portfolio』(ジャパン イー ポートフォリオ)といった取り組みが始まっています。ホームページにはこのように書かれています。
『JAPAN e-Portfolio』は、各大学の入学者選抜において卒業認定・学位授与の方針・教育課程編成・実施の方針を踏まえた入学者受入れの方針に基づいて「学力の3要素」を多面的・総合的に評価するために活用すること、及び高等学校教育、大学教育の質の確保・向上に向けた取組みに活用されることを目的に、文部科学省より「JAPAN e-Portfolio」の運営を許可された一般社団法人教育情報管理機構が提供するサービスです。本サービスでは、高校生活における学校の授業や行事、部活動、取得した資格・検定や学校以外での活動成果を記録し、今後の学び・成果につなげていくためのふりかえりと、蓄積した「学びのデータ」を個別大学の出願等に利用することができます。
簡単に言えば、日々の学びの成果を大学入試、特に推薦やAO入試に活用していく取り組みです。学指会手帳はその入り口として利用してもらいたいと思います。
導入の目的
なぜ中学生なのにと思われるかもしれませんが、実は記録を付けることが主体性をはぐくみ、成果を確実にもたらすツールだからです。たとえばサッカー部の生徒が、日々の練習でうまくできたことやできなかったこと、上手な先輩やプロ選手のプレーを見て気づいたこと、試合の振り返りやその前後の思いなどを記録しながら、もっとうまくなるにはどうしたらいいか常に考えていたとしたら、おそらくその生徒は、漠然と練習している生徒より上達するに違いありません。また、実践と記録を通して気づいたことや発見したことは、たとえば「優勝する」といった大きな結果につながらなくても、その生徒の思考力や判断力の源泉となります。それらは勉強にも共通して言えることです。私の経験からも、計画的に学習することと、記録を残し振り返ることが重要だと認識しています。保護者のみなさんも、仕事(職場)でこのような取り組みがなされているはずです。トヨタ自動車の「改善」はまさしくこれに通じるもので、ビジネスではPDCAサイクルと呼ばれるものです。
学指会手帳について
昨年までは「学習の記録」としてプリントに記入させてきましたが、今年度はそれをパワーアップして中学生全学年に手帳形式で記入してもらいます。そこで手帳のイメージを画像で紹介します。記入方法については授業で指示しましたが、後日プリントでも配布する予定です。(写真をクリックすると拡大します)
次回はさらに、学指会の指導の源泉についてお伝えしたいと思います。