大学合格実績から見る公立高校の実力

合格実績から見る高校の違い

学指会では、大学進学を見据えた指導をする「Next Door Project」を指導の柱にしています。そのため近隣のいわゆる『進学校』の大学合格実績を毎年注視しています。

今年の結果がホームページに載っていましたので、それらを基に比較してみました。人気のある海老名高校も取り上げたかったのですが、更新されていませんでしたので外しています。

高校別・大学合格者数が意味しているもの

入学後にしっかりと学力を伸ばすには、カリキュラムと「環境」を吟味するべきです。特に同じ志を持った仲間がいる環境は高いモチベーションの維持につながります。国公立大学進学を真剣に考えるならば高校偏差値６０以上が理想的です。

大学入試の合格実績の傾向は、偏差値帯（高校偏差値）①60以上 ②55～60 ③50～55 ④50以下 と４つに分類できます。中・県西地域や県央地域だけでなく、他の地域でも下記の表のような傾向が見られます。

小中学生（の保護者）は大学受験まで見据えた志望校選びをしてほしいと思っています。

高校別 主要大学の合格実績

理系中堅大学（四工大）の比較

	工学院	芝浦工大	東京電機	東京都市
小田原	10	13	13	45
平塚江南	16	8	22	34
秦野	13	7	11	26
西湘	2	0	4	11
伊志田	1	0	6	12

文系中堅大学（成成明学独國武）の比較

	成蹊	成城	明治学院	國學院
小田原	6	8	36	16
平塚江南	2	7	39	13
秦野	3	18	23	19
西湘	3	3	15	5
伊志田	3	1	7	1

大学受験から見た高校選び

秦野高校も西湘高校、伊志田高校もボリュームゾーンは東海大学や神奈川大学になっています。これらの高校レベルでは、日東駒専も合格するのは大変なのです。その辺をよく理解してほしいと思います。もしGMARCHに合格したいなら、早慶を目指す勉強が必要だということです。早慶に合格者がいない高校からGMARCHに進学するのは上位5％以内にいる必要があります。

また、文系と理系でも受かりやすさは異なります。大学名は公開されていますが学部名まではわかりません。もし文系でGMARCH以上の進学を想定するなら①レベルにいないと大変だと思います。

私立高校も授業料無償化により視野に入れる保護者も増えました。大学のレベル考えないのであれば、面倒見が良いを私立高校も魅力があります。しかし、一定以上の大学を想定するのであれば「単願」や「推薦」での私立高校進学はお勧めしません。時代錯誤かもしれませんが、競争を避けて有名大学に合格することは無理です。一定以上の学力はどのような場合でも必須です。

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