神奈川県公立高校入試において言語系教科(国語と英語)の役割は2つあります。

点数を積み立てる役割の国語と差をつける役割の英語だと感じています。

神奈川県全体の平均点を見ても国語は70点と他教科に比べ20点近く高くなっています。高校入試は総得点で計算されるため、ここで大きく失点するわけにはいきません。

また英語は偏差値帯で傾向が大きく異なり、偏差値が低い層では最も点数が取りにくく、偏差値帯が高い層では国語以上に点数を稼ぐことができる教科となっています。

先日行った三者面談でも伝えたことですが、この夏最も力を入れて勉強してほしい教科が『国語』と『英語』なのです。その理由は、成果を出すのに時間がかかるからです。それでは英語の勉強法のアドバイスからしていきたいと思います。

英語:4技能を活用する勉強

大学受験でも注目されている「キーワード」である4技能ですが、「読む」「書く」「聞く」「話す」のことを指す言葉です。普段の授業ではどうしても「書く」と「読む」ということが中心になってしまっています。そこで三者面談の際にアドバイスしたことですが、「話す」と「聞く」ことを積極的に行うことで英語への柔軟性を確保できます。

具体的には家庭学習教材とし配布している『winpass』をご覧ください。基本例文と長文にはQRコードが載っています。

問題を解く作業は授業や宿題でまかなうことができるので、「シャドーイング」を積極的に行い読むスピードを上げるように勉強してください。読むスピードと読み取るスピードは比例します、早く読めることが早く読めることにつながりますのでぜひ今から勉強してください。

※第2回英検を準会場として実施することにしました。お知らせを配布しますので積極的に活用してください。中1、中2は段階的な受検をし、中3で3級の取得を目指してください。

申込用紙

 

国語:情報処理能力を鍛える

入試問題で平均点が他教科と比べて高い国語で、差が付きやすい問題が『問5の資料の問題』だと思います。配点としても10点分もあります。しかし答えはすべて問題文にかかれているため、その見つけ方をトレーニングすることで格段に違いが出ます。

このタイプの問題は市販の問題集では扱われておらず、過去問を使った勉強しかできません。先日配布した過去問は6年分掲載されています。古い方から3年分を解き、正解が本文のどこなのかを検証してください。「なぜ正解がこれなのか」を考えることこそ、国語の勉強法です。答え合わせに重点を置いた勉強をしましょう。

8月23日におこなわれる模擬試験でも出題されるはずです、まずは全県模試で成果が出るようにがんばりましょう。

模擬試験の活用

最後に模擬試験の活用についてコメントします。神奈川全県模試は県入試の傾向に沿った問題で出題しています、そのため結果以上に問題から知識を吸収することができます。

まずは終了直後に自己採点をしてください。そして解説を読み、できなかった問題を解きなおしをしてください。

そして返却時の帳票を見て、できていなかった問題をもう一度解きなおして、理解が定着しているか確認してください。

このように2回の解き直しが必要です。そっくりな傾向の問題はなかなかありません。貴重な問題だからこそ、そこから100%吸収してほしいのです。