お笑いに見た言葉の役割

こんにちはマツダです。

今回は学指会通信で書いたコラムを少し編集して投稿します。

最近指導の中で気になっていることです。

目次

お笑いに見た言葉の役割

3月20日(日)にテレビ番組を見ていた時、前週に行われた「R-1グランプリ」の優勝者と準優勝者がネタを披露していました。優勝者は「お見送り芸人しんいち」、準優勝者は「ZAZY」という方です。保護者のみなさんはご存知ですか?私は知りませんでした。Youtubeの公式チャンネルからリンクを貼っておきます。気になる方はどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=9TsOA7DySbs

 

https://www.youtube.com/watch?v=Eq0mrz1l40Q

面白さは世代で違う?

ネタ披露後に、年配者と高校生がそれぞれの感想を述べていましたが、高校生は後者のZAZYの方が圧倒的に面白いとのことでした。動画を見れば両者の特徴がわかると思いますが私が感じたことで説明すると、前者は言葉を理解させることで内容を笑わせ、後者は言葉の五感や響きを映像と合わせることで笑わせていました。

今の子供たちが持つ「言葉」は、後者のような五感(語感)や響き重視だと感じていたため、高校生が「ZAZYの方が面白い」と思った感想に納得しました。個人的にはお見送り芸人しんいちの方が面白かったです。

 

表現力は語彙力の賜物

今勉強が得意でない子供たちは、圧倒的に言語によるコミュニケーションを苦手にしています。そのため「言葉」で「言葉」を理解しなければならない英語では、文法的理論を無視した「感覚」で理解しようとします。

また入試問題をはじめテストではリード文(設問文)が長文化しています。長文化することで、知識としては基本的な問題でも失点するようなことが多く見られます。

言葉を見聞きし、内容を理解することは、勉強以前のことかもしれません。感情は絵文字であらわせても、その原因を言葉で説明することは、訓練していないと難しいのです。

また世の中ではあらゆるものを言語化するように求めています。それを表現力と呼んでいます。表現力は、大人社会でコミュニケーションする場合に、必要不可欠になります。そのためにも日ごろから「言語化」することは大切です。

 

直感的なツールの落とし穴

スマホやタブレットのような道具は、ノンバーバル(非言語・直感的)で老若男女共通して使える便利なものです。幼い子供でも簡単に操作ができるため、あやすためにそれらを利用しているシーンを見かけます。

しかし一方で、道具を開発する場合に必要なプログラミングでは、「言語」による論理的な思考が必要とされています。直感的な操作を開発するには、言語による論理的な思考が必要となるということです。

大切なのはバランスではないでしょうか。デジタル社会ですので、スマホやタブレットのようなツールを利用することも必要です。パソコンのようなキーボードを使って長文を表現することやプログラミングを組むことも必要です。またアナログに読書や日記を書くことも大切だと思います。

 

最後に

新学期が4月6日から始まりました。道具は道具として活用し、論理的思考や表現力を磨く努力が必要です。今鍛えるべきは「言葉で理解し、言葉で表現すること」だと感じています。

 

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次