こんにちはマツダです。

今回のブログは「高校情報」です。神奈川全県模試さんから頂いたデータを使って、海老名高校と秦野高校、そして伊志田高校の「入試得点」と「内申点」を比較しました。

先週この3校とも高校説明会があり、志望校選びが本格化する時期です。学校の雰囲気も大切ですが、高校入学後「深海魚」にならないためにも、各高校の実力を理解しておくことを勧めます。

入試得点から見る目標点

秦野高校 伊志田高校 海老名高校
最大値 421 413 457
最小値 297 255 330
中央値 355 321 376
第一四分位数 334 292 362
第三四分位数 375 340 394

中学2年生で学ぶ「箱ひげ図」を使って分析してみました。中3生でしたら上記の用語を理解できると思います。各高校の合格者のデーター(全県模試受検者のみ)から一覧表を作成し、5数要約を取ってみました。

志望するにあたっては、第一四分位数以上の得点を目標と考えるのが妥当だと思います。

秦野高校と海老名高校では、偏差値で約4ポイント差があります、それが入試得点では約30点となっています。秦野高校と伊志田高校では、偏差値で約4ポイント差がありますが、それが入試得点では約40点となっています。

内申点から見る目標点

秦野高校 伊志田高校 海老名高校
最大値 135 134 135
最小値 88 79 86
中央値 114 105 116
第一四分位数 108 97 110
第三四分位数 121 113 124

内申点の目標が、3年生にとっては直近の目標でしょう。平塚市をはじめとする2学期制の中学校は、9月上旬に期末テストが行われます。秦野市内の中学校も9月下旬に2学期中間テストがあります。いずれにしても、あと2回のテストで「内申点」が決まるのです。

内申点によって「入試得点の目標」も変わってきますので、しっかりと戦略を練る必要があります。

各高校を志望する上で、目標の内申点は中央値の程度の数値になると思います。秦野高校と海老名高校の場合は、内申と入試得点の比率が3:5であるため、内申点が良いからと油断はできません。

※合格者平均偏差値

秦野高校 56
伊志田高校 52
海老名高校 60

終わりに

データをまとめていて気が付いたことがあります。不合格者の多くが、内申点が高いだけで模擬試験の偏差値が低い生徒です。内申点が低いからというよりは、入試で得点できていないから合格基準に届いていないように思います。

実際の入試には「競争率」が加味されますが、それでも1.2倍程度までなら模擬試験の結果に信ぴょう性があります。

秦野高校と海老名高校では、海老名高校の方が頭一つ分上です。海老名高校が「上がった」ことと、秦野高校が「下がっている」ことが相乗的に反映されているように思います。秦野高校を考えている生徒はチャンスかもしれません。

また今年の結果では、伊志田高校は大磯高校や西湘高校より上に位置しています。しかし数値的に上がっているのではありません。数年前の水準を維持しているにすぎません。そのような現象が起きている要因は、私立高校の台頭です。学費無償化により私立高校を志望する生徒が増えたことによるものだと思います。

しかし私立高校進学にも「闇」があります。また機会を見てそれについては書きたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。