こんにちはマツダです。

火曜日に志願状況が発表されましたのでまとめました。細かな分析は他塾の方もされているので、書きませんが、予想の範囲内でした。ただ西湘高校の志願者が少ないのは意外でした。

全県の平均が1.17と昨年よりも下がったのは、公立高校の定員を増やしたこともありますが、私立単願の生徒が増えたからだと感じています。

 

注目は伊勢原高校

今回注目したのは「伊勢原高校」の募集状況です。伊勢原高校は通常枠228人以外にインクルーシブ枠10名と在県外国人等特別募集枠10名があります。

昨年は228人募集に対して235人合格、7名多く合格しています。その理由はインクルーシブ枠と特別枠が埋まっていなかったからだと思われます。

しかし今年は、インクルーシブ枠も特別枠も募集数より多くの志願者がいます。そのため、募集人数以上の合格者を出すことができないと思います。部活枠もある学校なので、数字以上の注意が必要だと思います。

インクルーシブ募集で定員を超過するのは珍しいと感じますが、伊勢原高の魅力がそうさせているのかもしれません。

 

2月2日(火)現在の志願者数

高校名 募集定員 志願者数 競争率 過不足 定員増
秦野高校 358人 403人 1.13倍 45人
伊志田高校 268人 293人 1.08倍 25人
秦野曽屋高校 278人 251人 0.90倍 ▲27人
伊勢原高校 228人 272人 1.19倍 44人
秦野総合高校 238人 190人 0.80倍 ▲48人
大磯高校 278人 306人 1.10倍 28人
高浜高校 231人 272人 1.18倍 41人
二宮高校 238人 196人 0.82倍 ▲42人
西湘高校 348人 326人 0.94倍 ▲22人
足柄高校 238人 202人 0.85倍 ▲36人
山北高校 198人 183人 0.92倍 ▲15人
小田原東高校 118人 100人 0.85倍 ▲18人
海老名高校 398人 516人 1.30倍 118人
厚木東高校 198人 240人 1.21倍 42人
有馬高校 318人 343人 1.08倍 25人
厚木西高校 238人 240人 1.01倍 2人
厚木北高校 238人 248人 1.04倍 10人

※全県の平均倍率は1.17倍です。

 

秦野曽屋高校と伊勢原高校の違い

以前からこの旧秦野伊勢原学区では、この2校の立ち位置について様々言われています。

今年の志願者数から判断しても、今では入学時では「伊勢原高校」の方が上であると感じます。合格者の内申点では秦野曽屋高校の方が高いのですが、入試の点数では伊勢原高校の方が上になっています。

進学状況の違いは?

一方で「出口」はどうなっているのか気になったので調べてみました。

2021年卒 卒業生数 4年制大学 短期大学 専門学校等 就職 その他
秦野曽屋 272人 111人 35人 90人 11人 25人
41% 13% 33% 4% 9%
伊勢原 281人 103人 33人 113人 21人 11人
37% 12% 40% 7% 4%

秦野曽屋高校の資料

伊勢原高校の資料

以前のブログで紹介したように、昨年度の秦野曽屋高校の進学実績は素晴らしく、一般受験でGMARCHに19人合格しています。ホームページにある「進路先状況」で確認すると一般受験での進学者が25人とありました、彼らが合格したと考えるとかなり高い確率で合格していると感じます。一人で複数大学合格していると思いますがそれでも立派です。

以前私は高校生を中心に指導していたのですが、その頃から感じていることは、伊勢原高校のキャリア教育は手厚いということです。高校生の進路はまず「系統」が大切です。特に専門学校は多岐に分かれていているため、適性を判断する必要があります。そのような指導を丁寧に行っていると、今回のホームページにある「進路状況」からも感じられました。

就職の数では伊勢原高校の方が多く、進学準備(浪人)を含む「その他」では曽屋高校の方が多くいます。大学進学志向という点では秦野曽屋高校の方が上だと思います。授業カリキュラムでもそれが伺えます。大学進学にこだわらず、自分の適性を活かしたキャリアを発見するという点では、伊勢原高校の方がよさそうです。