こんにちはマツダです。中学受験をしない小学生の場合にも、普段からの勉強が高校受験や大学受験にまで大きな影響を与えます。今回はこのことについて書きました。

理科と社会のテストを見てください

学指会ではカラーテストを提出するとシールが1枚もらえるようになっています。ですので指導教科である算数と国語以外のテストを見る機会が多くあります。そこで感じることは、理科と社会の不安定さです。以前の私たちの感覚だと『理科と社会は算数より全然楽しい』ものでした。しかし今は「嫌い」や「大っ嫌い」という感覚が生徒たちにあります。もちろん単元によってもバラつきがあると思いますが、理科と社会で扱う事象に興味関心がないと今後大問題が起こります。

キャリアデザインを考える

小学生のなりたい職業の上位は、男の子がプロスポーツ選手・医師・ゲーム関係、女の子がパテシエ・看護師・医師だそうです。将来の職業を考えた場合、実技教科(音楽や家庭科)と理科・社会は職業の延長線上にある教科になります。国語(英語)や算数は『手段』の教科です。このような教科の興味関心を育てていかないと、キャリアをデザインするという観点ではマイナス要因になってしまいます。理科・社会は実学的な教科であるからこそ重視されるべきだと思います。

自然に頭に入るのは間違い?

タブレットやスマホが幼児や小学生でも使えるのは、操作方法が直感的だからです。欲求を直感的な作業で満たすことができるから、年齢を問わず操作でき、そして「はまって」いくのです。しかし、勉強はこのように感覚的にはいきません。自然と頭に入るには、その事象に興味関心がある場合限定です(一部の天才は除きます)。そのため「わかる」という気持ちが、勉強する上でもっとも大切なことになるのです。わかることイコール理解することです、理科・社会ができない原因の多くが、理解不足によるものだと分析しています。そのため、用語等が自然に頭に入ることはありません。

差がつく問題例です。うろ覚えだと正解になりません。

小6理科の記述問題

覚える勉強の重要性

理解した上で重要になるのが反復練習トレーニングです。今での漢字50問テストがあると、生徒たちはそれに向けて努力しています。「覚えよう」と思って覚える機会を作ることが大切だと思っています。その例の一つとしてあげられることは、中学入学後に躓く英単語の暗記です。フォニックスを利用しても、脈絡のない用語を覚えることは子どもたちにとって「壁」です。これを克服するのに時間がかかります。さらに来年からは、英語が教科化される小学生でその作業が必要になります。そのためまずは理科や社会、漢字で必死になって「覚える」トレーニングが必要だと思うのです。覚え方のコツは個人差があります、そのためより自分にあった勉強法を今のうちから身に付けることをすすめます。

最後に

学指会は理科と社会は現状授業していません。しかしこのような背景と併せて学習指導要領が変わるタイミングで、小学生も5教科対応にしたいと計画しています。現6年生については、理科や社会にも関連した教科横断型の学びを、国語と英語の時間で取り入れます。

勝手に頭に入るのは間違えです、反復して「覚える」クセをつけましょう。そのためには、理解して興味を持つことが何よりです。どこかに出かけることも学ぶ上で重要だと思います。子どもたちだけでなく大人も知的好奇心を持ってほしいと思います。