こんにちはマツダです。

子どもたちは3学年離れているので高校受験と大学受験が同時でした。それが今から4年前の2017年2月のことです。

今回は4年前の長女の大学受験を通して感じたことを思い出しながら綴りたいと思います。

 

勉強の「向き」「不向き」

長女は厚木西高校に進学し、楽しい高校生活を送っていたと思います。中学校時代から真面目に取り組みはするものの、意欲的に勉強に取り組むタイプではありませんでした。勉強する習慣もなかったので、中学時代は平均点そこそこな成績だったと思います。内申点は98/135でした。志望校も徐々に下がっていきましたので、あまり勉強には向いていないと思ってました。

 

環境的な要因による進路選択

中堅レベルの高校は「自称進学校」と言われます。大学に進学を希望する生徒が多いものの、有名大学への進学者は少ない高校を指す言葉です。そのような環境にいると漠然と大学進学する雰囲気になります。長女の場合も周りが大学進学を希望しているので、進学が当たり前のような錯覚になっていました。しかし学部学科については具体的に決まりませんでした。

 

経済的にも大変な大学受験

我が家の家計は私の給与で賄っています。夫婦共働きではないので経済的余裕がないので、奨学金を借りて進学するように考えていました。そのような背景があるので、不透明な意思のまま「なんとなく大学進学」には賛成せずにいました。教員養成や保育といった実学的な学部を推していたのですが、結局は心理学系になりました。

大学の場合に受験料は1校35,000円程度です。センター試験と6校出願したので受験料だけでも200,000円くらいかかりました。それだけでも高校受験とは大違いです。

 

自分自身と向き合う必要性

結局すべて不合格でした。覚悟の差が結果となって表れたと思います。定員厳格化の流れもありましたが、うちの子はきっと無関係だと思います。実力不足だということです。

ここからが問題です。本人は「浪人したい」と言いました。私も本気で勉強してダメならあきらめるだろうと思って、浪人に賛成しました。しかし家内は大反対でした。家族会議を何度も繰り返し、進学せずに公務員予備校に通うことになりました。採用試験も結局2年間チャレンジして不合格でした。さすがに長女もショックだったでしょうし、気が付いたと思います。

 

親としての責任

経済的に進学先が制限されてしまったことに、とても申し訳なく思っています。このような仕事をしていながら、将来の夢をつぶしてしまったのではないかと後悔もしています。しかし言い訳でなく、長女は遅かれ早かれこのような現実には直面したと思います。人には向き不向きがあります。勉強にもそれはあります。

子どもの特性を一番知っているのは親です。一方で子供が抱く夢を叶えさせてあげたいと思うのも親です。その2つのベクトルは常に同じとは限りません。2つのベクトルが異なっているとき、修正してあげるのも親としての責任です。我が家の場合、私より家内の方がそのことを分かっていました。2回のチャンスが終わった後、家内はすぐに就職先を探しすぐに面接に行かせました。その後はとんとん拍子で事が進み、正社員として車のディーラーに就職が決まり、今も働いています。

 

感じたこと

多様性の時代ですので大学進学がすべてではありません。特に情報系は大学や専門学校、専門職大学と学びの機会が多様化しています。大切なのは適性を知ること、そのためには様々なことにチャレンジすることが大切になります。そして親も世の中を知ることが必要です。高校受験は学校選びですが、次のステップは大学選びでなく「キャリア」選びなのです。