こんにちはマツダです。
学指会は一斉休講期間中です。今回はこれまでの夏期講習を振り返って、どの様なことを重視して指導してきたのかの報告と、公立高校入試における英語がどのようになっているのかを記事にしていきたいお思います。
この夏は英語の夏です
学校の授業がストップしている夏休みは、復習の大チャンスであるのはご存じの通りだと思います。私はそれに加えて「体系的な理解」を促すことが可能な期間だと認識しています。
私がよく言う「体系的」とは、英語のルールのつながりを意識することです。全体像を常に意識しながら、細部のルールを理解することです。中1では「日本文を見て動詞を識別すること」、中2では「接続詞による訳し方の違い」、中3では中2の内容にプラスして「修飾語を正しく解釈する」がテーマになります。
すべてゴールは「長文を読解する」ためです。
音読の大切さ
保護者面談の際に伝えていることになりますが、英語の音読を毎日してほしいのです。理想は平日はラジオ講座(基礎英語)を聞いてもらいたいのですが、教科書の音読だけでも効果的です。
今の教科書はQRコードで音声が再生できるようになっています。読み方がわからないということはありません。
長文を読み取るスピードは、音読するスピードと同じだと言われています。長文をスラスラと読み取るには、スラスラと発音できることが大前提にあるということです。
精読の先に速読がある
内容を理解する上でポイントとなる文やパラグラフには、難しい表現が含まれています。それを正しく理解するために、体系的に理解された文法力が必要になります。まずは1語1句丁寧に「逐語訳」をして、それを日本語らしい「和訳」していくトレーニングをします。
この夏の課題はこの作業です。「なんとなく意味がわかる」のでなく、正確に文章を読解するトレーニングを始める時です。
特に中3は高校入試に向けて読解力を鍛え始める時を迎えています。
長文問題は40点分
公立高校の入試問題の配点は長文で40点分です。大問が3つあり、小問は全部で8問、1問5点の高配点となっています。リスニングは約20点分、単語・適語選択・並び替え・英作文は約40点となっています。
やや乱暴な言い方になりますが、偏差値60程度の海老名高校の場合、平均点プラス15点は必要になります。令和4年度の平均点が52点でしたので、約70点が合格者平均となります。安定的に長文問題で得点できないと目標点(70点)には届きません。
英語を武器にできるかどうかは「読解力」によって決まります。しかし読解力は、様々な知識の積み重ねによって成り立っています。きちんとステップアップすることを、夏の最重要課題としています。