進学校の合格実績を徹底比較

「高校別進学先」データから見えること

高校選びにおいて、どの大学へ合格しているかは重要な判断材料の一つです。県央・西湘エリアの進学校と呼ばれる公立8校(厚木・小田原・平塚江南・海老名・秦野・西湘・大磯・伊志田)について、各高校から発表された合格実績データを見ると、高校によって強みを持つ大学群が分かれていることがわかります。今回は「高校別進学先」データをもとに、各校の合格実績の違いを比較していきます。

また、合格者数は指定校推薦や総合型選抜、一般選抜を合わせた数字になっていますのでご注意ください。

難関大合格、厚木高校が突出

国公立大と早慶上理(早稲田・慶応・上智・東京理科)を合わせた“難関大”層の合格者数を入学者数と比べると、厚木高校は入学者360人に対して国公立132人・早慶上理199人、合計331人で91.9%に達します。2位の小田原高校(47.5%)に倍近い差をつけての1位です。以下、平塚江南高校(30.0%)、海老名高校(11.5%)、秦野高校(9.4%)と続き、西湘・大磯・伊志田の3校は1〜4%台にとどまります。(桜美林大学は町田市にあるため神奈川県ではないのですが、便宜上神奈川私大と分類させていただきました)

GMARCHは厚木・小田原・平塚江南で高水準

GMARCH(明治・立教・法政・青山学院・中央・学習院)の合格者数を入学者数と比べると、厚木高校531人(147.5%)、小田原高校254人(79.4%)、平塚江南高校197人(61.6%)と上位3校が高水準にあります。海老名高校も238人(59.5%)と近い水準を保つ一方、秦野高校以下は27.2%以下に落ち込み、難関大同様に学校間の差が大きくなっています。

海老名・秦野は日東駒専・神奈川私大が主戦力

一方、日東駒専(日大・東洋・駒沢・専修)と神奈川私大(東海大・神奈川大・桜美林)を合わせた合格者数の入学者数比を見ると、海老名高校が81.5%、秦野高校が69.2%と最も高くなっています。厚木高校はこの層の比率が35.0%にとどまっており、学校ごとに主戦力とする大学群がはっきりと分かれる構図が見えます。

西湘・大磯・伊志田は中堅私大が受け皿に

西湘高校(53.1%)、大磯高校(56.4%)、伊志田高校(40.6%)の3校は、日東駒専・神奈川私大への合格者数比率が4〜5割を占める一方、難関大・GMARCH層の比率は1桁%にとどまります。特に伊志田高校は国公立大が2人、早慶上理が3人と、入学者数320人に対してごく少数にとどまっています。

高校別 大学群別 合格者数一覧

高校入学者国公立早慶上理GMARCH四工大SSMK日東駒専神奈川私大
厚木高校36013219953146679531
小田原高校3209062254765812174
平塚江南高校3205937197508310481
海老名高校40024222386589198128
秦野高校3602014983440103146
西湘高校320643082564106
大磯高校280732812236989
伊志田高校320232012163892

難関大(国公立+早慶上理)比率ランキング

順位高校入学者国公立早慶上理難関大計入学者数比
1厚木高校36013219933191.9%
2小田原高校320906215247.5%
3平塚江南高校32059379630.0%
4海老名高校40024224611.5%
5秦野高校3602014349.4%
6大磯高校28073103.6%
7西湘高校32064103.1%
8伊志田高校3202351.6%

受験生・保護者が押さえておきたいポイント

今回のデータからは次の2点が読み取れます。第一に、同じ県央・西湘エリアの県立高校でも、難関大合格者数の比率は厚木高校の91.9%から伊志田高校の1.6%まで、大きな開きがあります。第二に、GMARCHを主戦力とする学校(厚木・小田原・平塚江南)と、日東駒専・神奈川私大を主戦力とする学校(海老名・秦野・西湘・大磯・伊志田)とに二極化する傾向がみられます。

内申点や偏差値の年度推移、競争率の変動も踏まえて志望校を検討することで、より具体的な進路選択につながると思います。

学指会代表 松田亮

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次