通知表に見られる中学校の差

こんにちはマツダです。

今回の最近感じていることを書いていこうと思います。

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高校入試と定期試験

高校受験まであと10日を切りました。今日は秦野教室で毎週土曜日に行っている「土曜特訓講座」をおこなっています。参加している生徒たちからも、緊張感を感じるようになっています。

中3以外も、早い学校で2月15日(月)から期末テストが始まり、2月26日(金)までテスト対策授業を並行して行うことになります。肉体的にも精神的にも最もつらい時期です。

 

通信簿で決まる内申点

中学生にとって学年末テスト(2学期制の学校は後期期末テスト)は重みのあるテストです。特に中学2年生は3学期の成績(2学期制の場合は2学期)が高校入試における内申点の三分の一になります。

しかし今感じているのは、通知表の数字(評定)が中学校によって差があるということです。もっと言うと定期テストの問題の難易度や範囲設定がバラバラであるということです。そもそも「絶対評価」が大前提なので、各中学校によってその意味合いが変わるのは当然です。しかし、高校受験という統一された「軸」で判断する場合、評価を信頼してよいか疑問に思っています。

 

アテストの役割

以前の実施されていた「アテスト(アチーブメントテスト)」では個人の成績以外にも、中学校による差を測ることが可能でした。その面では良かったと思っています。また平成24年まで神奈川県が「学習評価に関する調査」を発表し、通知表の「5」の割合を発表していたので、抑止の効果もあったと思います。

今ではそのような取り組みがありません。模擬試験を受けて初めて自分がいる位置がわかるようになります。そのため学校の成績では「5」にもかかわらず、偏差値が50程度ということもざらにあります。数値的には偏差値60程度であるべきです。

評定はテストの点数だけでなく、授業態度や提出物の評価も加わります。もちろん観点別による評価の結果です。来年度から中学でも観点が変わり4つから3つになります。それが評定にどのように影響するのかを興味深く見ていきたいと思います。

 

特に感じているのが英語の指導

もっともその差が大きいと感じているのが英語です。授業内容とテストの内容の乖離が大きいと思います。

授業はコミュニケーション、特に音声にこだわって指導し、文法的な解説はほとんどしていないにもかかわらず、テストでは語形変化や並び替え、適語選択といった、文法的根拠がわかっていないと正解できない問題を多く出題します。

書く作業は「ワークをやっておいて」という生徒に丸投げ。ワークすらない中学もあります。2カ月休校があったにもかかわらずすでに最後のレッスンまで終了している超速の中学校もあります。評定もさることながら、英語嫌いを作ってしまう状況に危惧しています。

 

大切なこと

これらの状況の中で大切なことは、客観的な自分の位置を知ることです。学校という世界を意識することと、神奈川県全体での自分の位置を意識することが必要です。特にトップ校と呼ばれる高校を目指す場合、全県のポジションの方が大切になります。神奈川の学力は『東高西低』です。これから定期テストを迎える中1と中2には、差がある状況を理解したうえで取り組んでほしいと思うのです。

 

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