気になるテストの点数
小学生の親が子どもの習得度を判断する手段のひとつとして、単元毎に実施される『カラーテスト』があります。「だいたい70点を超えているから大丈夫」…?「カラーテストは100点を取れるのが当たり前」…?中学校の定期テストのように平均点や順位が公表されないカラーテストで、一体何点取っていれば問題ないのでしょうか。
私たちの考える合格点は、90点です。教科書の内容とレベルに沿って問題構成されているカラーテストにおいて、90点を下回った単元は「よく理解している」とはいえず、そのままにしておくのは危険です。しっかりとテスト直しをして、どの教科どの単元に対しても90点以上(できれば100点)を取れる力をつけておく必要があります。
テスト直しの方法は?
「うちのクラスはテスト直しして提出するよ。」という子どもがいました。その子のテストを見ると、たしかに正しい答えを赤ペンで書き込んであります。ところが、「これ、ひとりで解き直したの?」と訊ねると、「黒板の答え写した。」と。当然、正しい答えを赤ペンで書き写すだけでは、その問題を解く力がついたことにはなりません。テスト直しとは、「解き直す」ことであり「理解し直す」ことです。
点数よりも大切なこと
学指会では、学校から返されたカラーテストを持ってきてもらうようにしています。授業内でテスト直しは行っていませんが、特に気になる間違いについては、休み時間などに個別に指導をしています。また、赤ペンで答えが書き込まれている箇所についても「どうやって解いたのか教えて?」と質問するようにしています。以前は「80点でまぁまぁだったー。」と点数報告が中心だった子どもも、だんだんと「ここは◯◯で◯◯だから間違えちゃった。」と間違えた理由を説明してくれることが増えてきました。
親子のコミュニケーション
学年のまとめテストが次々と返ってきている頃ですね。ご家庭でも、算数の文章題など「ここの解き方お母さんにも教えて?」と訊ねてみてください。お子さんが得意気に、あるいは一生懸命に説明してくれたなら、きちんとテスト直しを行えていることを褒めてあげてほしいと思います。