【2027年度入試】注目の2校・海老名高校と座間高校|内申点から考える志望校選び②(厚木・海老名・座間地区)

多くの中学校で定期試験のシーズンを迎えています。今回は「内申点から考える志望校選び」シリーズの第2回として、厚木・海老名・座間地区の公立高校を取り上げます。

この地区で特に注目したいのが、海老名高校と座間高校の2校です。前回の秦野高校編に続き、データをもとに2校の魅力と位置づけを見ていきましょう。

この記事のポイント
  • 定期試験の目標は、まず「内申点」という数字で考える
  • 厚木・海老名・座間地区の5校は、2026年入試で入試得点がそろって上昇
  • 海老名高校は、GMARCHの合格者数が座間・秦野の2倍以上という大学合格実績が魅力
  • 座間高校は志願者増に加え、2026年10月に国の「改革先導拠点(理数系人材育成支援)」に採択
目次

✏️ 定期試験の目標は「内申点」で考える

定期試験を前に、「できるだけ高い点数を取りたい」と考えるのは自然なことです。その気持ちは大切にしつつ、まずは具体的な数値目標を持つことをおすすめします。

高校選びでまず意識したい数値が「内申点」です。神奈川県の高校受験では、公立・私立のどちらでも内申点を重視する傾向があり、大きな判断材料になります。

目安としては、成績表(通知表)を45点満点で考え、その数値を3倍すると内申点の概算になります。内申点は基本的に学校の成績をもとに評価されるもので、部活動や課外活動、検定試験とは分けて考える必要があります。

※内申点の計算方法は、シリーズ第1回の秦野高校編でくわしく紹介しています。

📊 厚木・海老名・座間地区 公立5校のデータ

【表1】厚木・海老名・座間地区 公立高校の内申点・入試得点・偏差値・倍率

高校名内申点入試
得点
偏差値倍率
厚木高校
学力向上進学重点校
128→
127
424→
441
70→
70
1.13→
1.21
海老名高校117→
116
376→
392
61→
61
1.23→
1.17
座間高校114→
115
353→
379
58→
59
1.30→
1.31
厚木王子高校104→
104
296→
311
51→
51
1.07→
1.08
大和西高校99→
98
296→
322
51→
51
1.03→
1.13

※各項目の上段(小さい数字)が2025年入試、下段が2026年入試です。

表を見ると、2026年入試では5校すべてで入試得点が上がっています。海老名高校(偏差値61)と座間高校(偏差値59)は、学力向上進学重点校の厚木高校に次ぐ位置にあり、倍率もそれぞれ1.17倍・1.31倍と高い水準です。

志望校を考えるときは、まずは表の内申点を超えることを目標にしましょう。そのうえで、入試本番の得点力をつけていくことが合格への近道です。

🏫 注目校① 海老名高校 ― 大学合格実績が魅力

海老名高校は、この地区で根強い人気を集める高校です。内申点の目安は116前後、偏差値は61。2026年入試の倍率は1.17倍と前年(1.23倍)よりやや下がったものの、引き続き高い競争率を保っています。

📚 GMARCHの合格者数は座間・秦野の2倍以上

人気の理由のひとつが、大学合格実績です。学指会が以前まとめた公立8校の大学合格実績の比較から海老名高校と秦野高校の数字を抜き出し、座間高校の最新の合格実績とあわせて比べてみました。

【表2】海老名・座間・秦野高校の大学合格実績(2026年春・合格者延べ数)

スクロールできます
高校国公立早慶上理GMARCH四工大日東駒専
海老名高校24人22人238人65人198人
座間高校9人7人104人34人113人
秦野高校20人14人98人34人103人

※海老名・秦野は学指会「【2026年版】公立8校の大学合格実績を比較」より。座間は同校発表の合格状況(2026年3月31日現在、既卒を含む)より学指会で集計。四工大=工学院・芝浦工業・東京電機・東京都市、日東駒専=日本・東洋・駒澤・専修。

海老名高校はGMARCHの合格者数が238人で、入学者数(400人)に対する割合は約6割。座間高校(104人)や秦野高校(98人)の2倍以上です。国公立・早慶上理の難関大学でも、2校を上回っています。

また、日東駒専や神奈川県内の私立大学の合格者も多く、「GMARCHと中堅私大の両輪」で幅広い進路を実現しているのが特徴です。一般選抜で私立大学を目指す生徒にとって、カリキュラムが合っていると感じられる場面も多いでしょう。

🏫 注目校② 座間高校 ― 国の改革先導拠点に採択

もう1校の注目校が座間高校です。近年、存在感を高めている高校のひとつで、昨年度は募集定員が増えたにもかかわらず、前年度を上回る志願者が集まりました📈 2026年入試の倍率は1.31倍で、5校の中でいちばん高くなっています。

🔬 「改革先導拠点(理数系人材育成支援)」に採択

そんな座間高校に、大きなニュースがありました。2026年10月23日、神奈川県教育委員会は、座間高校が文部科学省の「産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業」で、国の「改革先導拠点」に採択されたと発表しました。

  • 類型:理数系人材育成支援
  • 事業計画:理数探究を中核とした次世代理数系人材育成拠点の形成
  • 支援額:上限 約16億1千万円
  • 県内の採択校:座間高校・中央農業高校・川崎高校の3校

この事業は、2040年を見すえた国の高校教育改革を先導する「モデル校」を選ぶもので、座間高校ではAIやデータを活用して実社会の課題に取り組む探究的な学びなどを展開し、理数系人材の育成を目指すとされています。ここで生まれた取り組みは、今後、県内の県立高校にも広げていく計画です。

理系の大学・学部に興味がある生徒にとっては、ますます魅力的な環境になりそうです。注目度がさらに高まり、今後の倍率にも影響する可能性があります👀

※参考:タウンニュース海老名・座間・綾瀬版(2026年10月27日)

⚽🎺 部活動もさかん

座間高校は部活動がさかんな学校としても知られ、特にサッカー部や吹奏楽部は県内でも実績のある部活動です。

校舎の建て替えをきっかけに注目度が高まり、現在では偏差値59前後の高校として位置づけられています。近年は、秦野高校を上回る評価を受ける場面も見られます。大学合格実績を見ても、GMARCHの合格者数は104人で秦野高校(98人)とほぼ同じ水準です(表2)。一方、国公立大学の合格者は秦野高校の方が多くなっています。

🏫 海老名高校・座間高校を考えている方へ

今の内申点から、海老名・座間がねらえるのか。秦野・伊勢原方面の高校との比較や、大学進学まで見すえた志望校選びをご相談いただけます。

📈 地区全体の傾向

この地区では、全体的に競争率が高い傾向が見られます。偏差値50前後の中堅校でも定員割れは起こっておらず、一定の人気を保っています。

今年度は私立高校の人気が高まっていることもあり、公立の中堅校がどのような動きになるか、引き続き注目していく必要があります。

🎓 大学進学という「出口」から考える

大学進学の面で考えると、海老名高校や座間高校は、特色検査を実施している進学重点校(厚木高校など)とは一定の差があるように見受けられます。

また、有名大学からの指定校推薦枠は、歴史のある伝統校に多く設定される傾向があります。その点では、秦野高校のような旧学区トップ校の方が、指定校推薦の選択肢は比較的多い可能性があります。

一方で、一般選抜で大学受験を考える場合、特に私立大学を目指す生徒にとっては、GMARCHの合格者が多い海老名高校や、理数教育を強化していく座間高校のカリキュラムが合っていると感じられる場面もあります📚

まとめ

まとめ
  1. 定期試験の目標は「内申点」で立てる
    成績表を45点満点で考え、3倍すると内申点の目安になります。まずは志望校の内申点を超えることを目指しましょう。
  2. 海老名高校は大学合格実績が魅力
    GMARCHの合格者数は座間・秦野の2倍以上。一般選抜で私立大学を目指す生徒に向いています。
  3. 座間高校は国の「改革先導拠点」に採択
    理数系の教育がさらに充実する見込みで、今後ますます注目が集まりそうです。
  4. 偏差値だけで決めない
    大学受験への方針、学校生活の雰囲気、部活動との両立なども含めて検討しましょう。

学指会では、今後も公立高校受験に役立つ情報を発信していきます。志望校選びや目標設定の参考にしていただければ幸いです✨

学指会からのご案内

内申点アップは、
「どの観点が足りないか」から。

成績表をもとにお子さまの「現在地」を確認し、
次の定期テストで何をがんばるかを一緒に決めましょう。

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